「図書館概論」2025・2026年設題
公共図書館を1つ選び、レポートを作成しなさい。以下について記入すること。
・図書館の正式名称と所在地
・立地、予算、蔵書数、蔵書の年間増加数、貸出数、業務別職員数(内、過去数年間の採用者数、司書有資格者数)、収容座席数
・図書館サービスの種類と内容 ・見学先の図書館に期待すること、改良すべき点、全体の感想等
「図書館概論」合格レポート
※レポートの丸写しは禁止されています。あくまでも参考に留めてください。
※特定を避けるために内容を少し修正しています。
1.はじめに
●●区立●●図書館を見学し、職員に取材を行った。本レポートでは、同館の概要を
まとめ、所感を述べる。
2.●●図書館の概要
①正式名称と所在地
正式名称は「●●区立●●図書館」で、所在地は●●である。
②立地
●●線「●●駅」から徒歩●分の距離にある。●●公園内に位置しており、●年に現在の地に移転して開館した。
③予算
●●区の令和6年度予算では、図書館維持管理及び事業運営費が●円、資料費が●円計上され、●●区の社会教育費の約2割を占めている。
④蔵書数
●●図書館の令和5年度末の蔵書数は●冊である。逐次刊行物として雑誌●タイトル、新聞●タイトル、視聴覚資料は●点所蔵している。
⑤蔵書の年間増加数
令和5年度の資料増加数は●冊(受入●冊、除籍●冊)であった。受入資料の内
訳は、購入が●冊、寄贈が●冊、弁償・移管・その他が●冊である。
⑥貸出数
令和5年度の図書の貸出数は●冊で、1日平均で●冊であった。内訳は一般書が●冊、児童書が●冊であった。
⑦業務別職員数
●●係(館長を含めて●名)、●●係(●名)、●●係(●名)の計●名が専任
職員として勤務しているほか、臨時・非常勤職員が●名いる。司書資格を持つ職員は●名であり、各係に配属されている。図書館単独での専任職員の採用は行っておらず、臨時・非常勤職員については欠員補充等で不定期に採用を行っている。窓口業務は民間事業者に委託している。
⑧収容座席数
全座席数は●席である。カウンター席、個別席、ソファ席、スツール席など様々なタイプの座席が用意されている。
⑨図書館サービスの種類と内容
資料の貸出は、●●区に在住・在勤・在学している利用者のほか、隣接する●●区、の在住者も利用できる。貸出冊数は図書と雑誌を合わせて20冊まで、貸出期間は2週間で、予約がなければウェブサイト上から2週間延長することができる。未所蔵本のリクエストを窓口で受け付けるほか、区内外の図書館からの資料の取寄せにも対応している。資料案内等のレファレンスサービスや、対面朗読や資料の宅配・郵送等の障害者サービスも実施している。
主に10代の利用者が自由に会話しながら読書できる「●●ルーム」、事前予約制で読書会などを開催できる「●●ルーム」、静かな環境で読書や自習ができる「●●ルーム」、視覚障害者等向けの「点字資料室」などの多様な施設がある。テラス席やカフェがあり、住民の交流の場ともなっている。
館内にはインターネット閲覧サービスを利用できるパソコン席が●席あり、「日経テレコン 21」等の有料データベースが利用可能である。オンラインサービスとしては、音楽配信サービス(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)を導入しているほか、●年から1万点以上の電子書籍が利用できる「●●区電子図書館」を開始した。
●●区は、絵本作家●●の出身地であり、●●図書館では外部講師を招いた講演会等の関連するイベントを多く開催している。
3.所感
全体として図書館として基本的なサービスが提供されている。新しい建物であることから、設備が充実しており、バリアフリーにも十分に配慮されていた。一方で、資料の探索に当たっては、別の階の書架案内図が掲示されていないことや、書架の各列に突出し見出し等の通路から遠くの書架の配架を確認できるサインがないことなど、資料の配架場所がわかりづらいように感じた。職員に伺ったところ、意匠権の関係で職員が自由にサインを設置できないこともあるとのことで、洗練されたデザインと利便性を両立する難しさを知った。
また、館の目標として課題解決支援を掲げてはいるが、レファレンスカウンターの設置にとどまっており、積極的な課題解決支援は行われていないようであった。職員に伺ったところでも、特にどういった課題に力点を置くかなどの方針等は決まっていないとのことであった。●●図書館には正規の職員が多く配置されているので、地域課題を分析し、主題に詳しい司書を中心とした積極的な資料整備と情報発信を今後期待したい。
4.おわりに
中央図書館の見学と取材を通して、図書館サービスを多角的に観察し、実務的な課題に触れることができた。
今後も様々な地域や運営形態の図書館を実際に見て、よりよい図書館サービスについて考えを深めたいと思う。
参考文献
・日本図書館協会図書館調査事業委員会編『日本の図書館 : 統計と名簿 2023』日本図書館協会,2024.
(ほか、区や図書館の発行する資料)
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